昔ながらの日本情緒あふれる「神社結婚式」
厳粛で、決まりごとの多そうなイメージの神前式ですが、式場や挙式スタイル・衣装など、自分の好みに合わせて選べる、魅力的な選択肢がたくさん!
しかし、いざ神前式を挙げるとなると、
と感じる人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、まず神前式の費用相場を知り、
- 自分が何にこだわりたいのか
- 何の費用なら節約してもいいのか
このような内容を一緒に考えていきましょう!
【相場はどのくらい?】神前式にかかる費用の目安
神前式にかかる費用は、「挙式のみ」か「挙式の後に披露宴もする」のかで、大きく変わります。
挙式のみの場合
- 新郎新婦2人だけの式…30万円ほど
- 両家家族だけのこじんまりとした式…30万円ほど
結婚式と言えば、「挙式と披露宴をするのが当たり前」と思う人も多いでしょうが、実際はそうでもありません。
少人数でこじんまりと神前式を行う場合、挙式のみで済ませるという選択肢もあります。
稀に参列者数に合わせて「挙式料」や「初穂料」を変えている神社もありますが、たいていの場合、人数が増えても挙式料は同じです(※挙式のみの場合)
挙式+披露宴の場合
- 家族のみでの挙式+食事会…50万円ほど
- 有名神社での挙式+盛大な披露宴(30名)…120万円ほど
- 有名神社での挙式+盛大な披露宴(70名)…250万円ほど
披露宴をする場合、人数が増えるとおのずと金額も上がります。
1名増える毎に、2万円ほどの追加料金を設定してる式場が多いようですね。
式を挙げるだけでも、30万円。
もちろん、こだわればこだわるほど、金額は上がっていきます!
ここでは「神前式代」と一括りでご紹介しましたが、具体的には、何にお金がかかっているんでしょうか?
まずは、神前式代の内訳を知っておきましょう!
神前式にかかる料金の内訳
神社結婚式にかかる料金は、このような内訳になっています。
- 挙式代
- 初穂料
- 衣装代
- 着付け、ヘアメイク代
- 撮影代
- 披露宴代
では1つずつ詳しい費用の目安をみていきましょう。
挙式
挙式代は、神前式を挙げるに当たっての人件費や式場使用料、式中の儀式を行う費用のための基本料金です。
相場は10万円前後ですが、実際は3~30万円と、神社によってバラバラ。
以下のような神社は、金額が高めに設定されているのです。
- 有名な神社
- 格式の高い神社
- 控室など、設備が整っている神社
挙式オプション
挙式オプションとは、挙式代には含まれていない「追加で増やせる式中の演出」のことです。
- 雅楽
- 御神楽奉納(巫女舞)
- 参進(花嫁行列)
などがオプションになっていることが多く、追加料金はそれぞれ5万円程になっています。
初穂料(はつほりょう)
初穂料は神社に支払う謝礼金です。
神社によって金額は変わりますが、だいたい5万~15万円
しかし、「初穂料のみで挙式代とする」神社もあれば、「挙式料に初穂料を含めている」神社もあり、様々です。
ホテルや結婚式場を介しての神社結婚式では、「挙式料」と「初穂料」は別で支払うことになります。
衣装
神前式では日本の伝統ある白無垢や色打掛を着ます。
基本的にレンタルになりますが、花嫁の衣装だけでも10~28万円!
一番高額の衣装は、色鮮やかで豪華な刺繍が施された「色打掛」。
意外にも「白無垢」のレンタル料は低めになっています。
- 白無垢…10~18万円
- 色打掛…20~28万円
- 引き振袖…10~20万円
神前式の衣装について詳しくはコチラ
【解説】和婚の衣装と種類-花嫁の和装と男性の袴を分けて説明します
男性の婚礼和装は、花嫁衣装に比べてお手頃です。
- 黒紋付袴…5~19万円
着付け・ヘアメイク
着付け代は、衣装代に含まれていることもありますが、だいたいこのくらい。
- 新婦…2万円ほど
- 新郎…1万円ほど
「文金高島田のかつら」や「角隠し」、「綿帽子」はそれぞれ別途費用が掛かるため、花嫁のヘアセット代は高くなってしまいます。
- 新婦ヘアセット…5~8万円
写真撮影
カメラマンを雇っての撮影は、だいたい5~10万円です。
神殿内や挙式中の撮影は、禁止されていることが多く、指定のカメラマンのみが撮影を許可されている場合があります。
トラブルを避けるためにも、式場が指定するカメラマンにお願いするのが、一番良いでしょう。
食事会・披露宴
披露宴の平均費用は、およそ100~200万円。
(洋風も含めた)一般的な披露宴の費用は、平均290万円だといわれていますが、神社結婚式後の披露宴は、それよりも小規模になることが多いです。
また、「招待する人数」や、「引き出物」「会場装飾のお花」「お料理」など、どのくらいのグレードにするかでも金額が変わってきます。
もし、派手な装飾はせず、「こじんまりとした食事会」や「お披露目パーティー」くらいの規模にするなら、少し費用を抑えられます。
そんな不安に思ってしまうかもしれません。
でも大丈夫、ちょっとしたポイントを押さえておくだけで、大幅に費用を節約することができるんです!
神前式の費用を抑えるコツとポイント
神前式の費用を、無理せず抑えるポイントは5つあります。
- 衣装の価格に注目
- オンシーズンは避ける
- 挙式オプションは控える
- 披露宴の代わりに会費制のお披露目パーティーを
- 割安な挙式プランやパックをチェック
衣装の価格に注目
神前式の費用の中で、衣装は一番お金がかかるもの。
ゲストをもてなす食事会や披露宴の費用は抑えにくいですが・・・。
それに、和装はものによって金額が全然違います。
「価格帯をしぼれば、衣装選びも簡単!」と、プラスに考えることもできますね。
また、格安な衣装を探して持ち込んだり、自前の振袖を着て式を挙げたりすれば、かなりの費用を抑えられます。
ただ、これは持ち込み料がかかったり、振袖を花嫁衣装として認めていない神社もあったりするので、最初に神社に確認しておきましょう。
オンシーズンは避ける
オンシーズンは、1年の中で人気のある季節や日程のこと。
「土日祝日」・「春」や「秋」といった人気シーズンは料金が高くなってしまうので、割安なオフシーズンがおすすめです。
身近な家族だけの場合、平日でも日程を合わせやすいので、割安のオフシーズン料金も利用しやすいですよ。
挙式オプションは控える
挙式オプションは魅力的ですが、無理に追加しなくても、十分立派な神前式が挙げられます。
また、儀式や演出を追加することで、式の時間が長くなり、年配の方の負担になる可能性も。
その為、どうしてもという演出以外は、追加しなくてもいいでしょう。
披露宴の代わりに会費制のお披露目パーティーを
お祝儀が必要な披露宴にするより、会費制の食事会や、レストランを貸し切って行うお披露目パーティーの方が、費用を格段に抑えられます。
神前式だと、着物を着て参列するゲストも多く、出費も増えがち。
でも、会費制にすれば、「ゲストの負担」も「新郎新婦の負担」も、両方減らせて一石二鳥です!
割安な挙式プランやパックをチェック
神社で神前式をする場合でも、ホテルや結婚式場を通して予約することが可能。
また、神社の公式ホームページからも、お得なプランで予約することができるようになっています。
このような割引プランを利用すれば、こんな嬉しい特典が受けられるんです!
- 挙式料金割引き
- 衣装代割引き
- 着付け無料サービス
- 写真撮影料割引き
また、神前式・和婚専門のプランナー「和婚スタイル」には、格安のプランもあります。
【取材6人】和婚スタイルの口コミ-衣装や費用など実際の体験談まとめ
さて、徐々に神前式の予算が、わかってきたのではないでしょうか?
でも、費用を抑えることに集中すると、大事なことをうっかり忘れてしまいがち。
最後に、式場選びで絶対に忘れてはいけないことを、ご紹介しておきますね!
【忘れないで!】式場選びで重要なこと
式場選びを失敗しないために、次の4つのポイントを必ず確認しておきましょう!
- 参列可能な人数
- 挙式の流れと演出
- 挙式当日の境内の雰囲気
- 式場から披露宴会場へのアクセス
参列可能な人数
神社によって、参列者の収容人数は違います。
両家合わせて、30~50名ほど入れる神社もありますが、「親族のみ」や「10名まで」と制限されている神社も、少なくありません。
友人にも参列してほしい場合には、必ず「神殿のキャパシティー」と「神社の決まり事」の確認を忘れずに!
挙式の流れと演出
だいたいどの神社でも、基本的な儀式は変わりません。
しかし、神社の都合によっては「参進」や「巫女の舞」はオプションでも選べない場合もあります。
「ぜったい式に取り入れたい!」と思う演出がある場合は、見学の際にあらかじめ確認しておきましょう。
神前式当日の流れはコチラの記事を参考になさってください。
【これで安心】神前式当日の流れを徹底解説!親族・友人も困らない!挙式当日の境内の雰囲気
挙式当日の境内の様子は、しっかりと想定しておく必要があります。
そうでないと、オフシーズンを選んで挙式費用を抑えてみたものの、「中途半端な季節で全然写真が映えない!」なんてことにも。
見学の際に、同じシーズンの過去写真などを見せてもらっておくと、間違いないですよ。
式場から披露宴会場へのアクセス
挙式後に披露宴がある場合、神社から会場までのアクセスがスムーズかどうかも、大事なチェックポイント。
参列者に、お年寄りや足の不自由な方がいる場合は、特に配慮が必要です。
敷地内に披露宴会場もあるのがベストですが、神社で挙げる結婚式の場合、無いことがほとんど。
その場合は、バスをレンタルするなど、しっかり対応を考えておきましょう!
一般的に神前式は、チャペル式よりお手頃価格と言われていますが、決して安い金額ではありません。
方法次第では希望の予算内で、新郎新婦からゲストまで、みんなが喜ぶ式にすることができます!
こだわりたい部分には少し余分にお金をかけ、絞れるところはきっちり絞って、賢く理想の式を計画したいですね。
もっと詳しく神社選びについて知りたい方は、以下の記事を参考になさってください。
【もう迷わない】神前式の神社はどう選ぶ?神社選びのマニュアル