そんな疑問をお持ちではありませんか?
長く海外で生活しているなら、日本の伝統的な神前式で結婚式を挙げ、花嫁姿を日本の両親や祖父母に見せたいと思うのは当然ですよね。
今回は、国際カップルが神前式を挙げるに当たって、宗教や言語はどうするのか、文化の違いによる注意点など、詳しくご紹介します。
外国人でも神前式を挙げられる?
結論を先に言ってしまうと、もちろんYESです。
外国人が日本の神社で神前式を挙げる場合、この2通りのケースが考えられます。
- 【日本人×外国人】カップルの場合
- 【外国人×外国人】カップルの場合
どちらの場合も、神前式を挙げることは可能です。
【日本人×外国人】カップルの場合
新郎新婦のどちらかが外国人であっても、神社で神前式を挙げられます。
もともと神道は「人種や文化、宗教に関係なく、誰でも受け入れる」という教えなので、全く問題ありません。
国際カップルに神前式が選ばれるのは、このような理由からです。
- 日本の文化、伝統的な結婚式に対して憧れがある
- 海外の親族を招いて、日本の美しい文化を伝えられる
- 離れて暮らす日本の家族のため
続いて、外国人カップルの場合はどうでしょうか?
【外国人×外国人】カップルの場合
新郎新婦とも外国人であるカップルの場合でも、神社で神前式を挙げられます。
外国人カップルが日本で結婚式を挙げる理由は、
- 日本の文化や、伝統的な結婚式に対して憧れがある
- ハネムーンと結婚式を一緒にしたい
- 結婚記念日に、もう一度二人の愛を確かめるためのイベントとして
などがあります。
2017年頃から日本の旅行会社から「インバウンド婚」として、外国人に向けた「結婚式込みの旅行プラン」が活発に提供されています。
一応「出来ないわけではない。でも、そのようなプランでは自由度に限界がある」と言えます。
では、海外からどのようにして式場の予約をすればいいのでしょうか?
海外からでも式場予約(神社・仏閣)は可能!
海外からでも式場の予約をすることはできます。
しかし、1人ではどうしても難しいので、家族やウェディングプランナーの協力と理解が不可欠です。
神社の予約
神前式を挙げるため神社を予約するには、直接神社に出向かないといけない場合がほとんどです。
頻繁に帰国できる状況なら問題ないですが、もし帰国が難しい場合は、日本にいる家族に代理人として、申し込みに行ってもらえるよう頼みましょう。
また、予約の際には初穂料を用意しておく必要があります。
披露宴会場の予約
オンライン相談会を利用すれば、会場見学に行けなくても、披露宴会場の予約ができます。
メールや電話でのやり取りはもちろんですが、実際に資料や写真を見ながら打ち合わせができ、予約の際には「見積もり」や「キャンセル規約」なども目と耳で確認できるので安心です。
また、披露宴会場にも前金を支払う必要がありますが、銀行振り込みが出来る場合がほとんどなので、心配いりません。
なお、オンライン予約の取り扱っている総合プランナーは複数あります。
その中でも専門知識に長けた「和婚専門のプランナー」が良いでしょう。「餅は餅屋」に相談するのが鉄則です。
最も知名度の高い和婚専門プランナーと言えば和婚スタイルです。
全国300ヵ所以上の神社と提携があり、神社や衣装、食事会まで、オンラインで専門スタッフと相談しながら予約ができるのでおすすめです。
【取材6人】和婚スタイルの口コミ-衣装や費用など実際の体験談まとめプランを利用
もし、すでに利用したいホテルや式場が決まっているのなら、簡単です。
妥協しないといけない点も多く出てきますが、その施設が用意しているウェディングプランを利用すれば、海外にいながらもスムーズに準備を進められます。
確かに、パートナーやその家族の宗教に対する考え方や、国と国の物理的な距離など、配慮しなくてはならないことが山積みです。
ではまず、次の3つを考えておくことにしましょう。
外国人と神前式を挙げる際の注意点
国際カップルが神前式を挙げる時に、まず注意しておきたい点はこの3つです。
- 宗教
- 衣装
- 宿泊施設の確保
結婚式は新郎新婦二人の大切なイベントですが、両家家族にとっても同じくらい大切なイベントです。
ここでは、いざ日本で神前式を挙げると決めた国際カップルが、最初に注意しておきたいことをご紹介します。
宗教
外国人の家族はもちろんですが、日本人家族内にも、宗教上の理由で国際カップルが神前式を挙げることに抵抗がないか、確認しておくことが大切です。
最初にもお伝えした通り、「神道は誰でも受け入れるという教え」なので、新郎新婦がどんな宗教を信仰していても、神社としては問題ありません。
ただ、結婚式は両家の問題でもあるので、両家にきちんと理解された上で、式を挙げるのが望ましいでしょう。
衣装
もし、新郎が西洋人の場合、身長が190㎝という場合も少なくありません。
となると、185㎝以上の黒紋付を用意できる衣装店は少ないため、新郎に合うサイズを用意できない可能性も出てきます。
洋装で挙式できる神社もありますが、予約の前に必ず確認しておきましょう。
ちなみに服装と言えば、外国人参列者にも服装のルールについて、周知しておく必要があります。
海外の結婚式では、ラフだったり、露出度が高かったりと、神社ではNGと言われる装いをすることがよくあります。
その為、特に外国人女性には「露出の少ない黒のドレス」や「フォーマルスーツ」を用意してもらえるよう、お願いしておきましょう。
神社結婚式の参列者の服装は、以下のページで詳しくご紹介しているので、チェックしてみていください。
【神前式】参加者の衣装ガイド|親族・友人・子供徹底解説宿泊施設の確保
アクセスがしやすく、海外からのゲストの言語に対応しているホテルをの予約が可能かどうか、確認しておく必要があります。
もしホテルで披露宴が出来るなら、移動する手間や、慣れない地で道に迷う心配がないので、安心です。
もちろん、国際カップルが神前式を挙げる上で注意することは、この3つだけではありません。
「料理とか、お祝儀とか、交通費とか、どっちの文化に合わせればいいの?」
細かな部分を一緒に見ていきましょう!
【国際結婚だからこそ!】事前に確認すべきこと
神前式中の言語や、披露宴の内容を決める時に迷うことと言えば
そんなときは、以下の6つを確認しておけば大丈夫です。
- 神前式の儀式
- 言語
- 料理
- お祝儀
- 引き出物
- 交通費
では、一つずつ説明していきます。
神前式の儀式
式次第を見てみると、祝詞奏上という儀式があります。
それは、日本人でも読み上げるのに苦戦しがちな文言で、新郎が一人で読み上げなければいけません。
新郎が日本人の場合は問題ありませんが、日本語に不慣れな場合や、もしくは日本語を全く話せない場合には、確実に練習が必要です。
祝詞の文言は事前に受け取ることも出来るので、当日「全然読めない!」とパニックにならないように、練習してもらっておきましょう!
言語
神前式は言葉が分からなくても、十分目に美しい式ですが、全く意味が分からなくては、せっかくのお祝いの席を十分に楽しめません。
通訳ができるスタッフを配置してもらえるよう、依頼しておきましょう。
料理
宗教が大きく関連するものと言えば、「料理」があげられます。
宗教上食べられない食材がある場合は、食事会場で対応してもらえるよう、事前に伝えておく必要があります。
お祝儀
外国はお祝儀制度がなく、「事前に欲しいものを聞いてプレゼントを渡す」という国もあれば、「食事代のみを事前に払っておく」という国もあります。
お祝儀制にするか、会費制にするか悩みどころですが、実際のところ、お祝儀制を選択する新郎新婦が多いようです。
どちらの場合も、誤解のないよう、しっかりと両家に伝えておくことが大切です。
引き出物
お祝儀制にした場合、新郎新婦からの感謝とおもてなしの品として、引き出物をゲストに贈ります。
しかし、定番の陶器やグラスなどの「割れやすいもの」や「重いもの」は、海外からのゲストに対しては、かえって迷惑になってしまいます。
荷物にならないものを引き出物として選ぶか、嵩張るものでも後日国際便で発送するなどすれば、喜ばれるでしょう。
ちなみに引き出物は、「扇子」や「風呂敷」「漆器」など、日本らしいものが人気です。
会費制にした場合、プチギフトを用意することが多く、その場合も「扇子」や「お箸」といった、日本の文化に沿ったものが選ばれています。
交通費
日本の習慣では式場までの交通費を、新郎新婦が負担するのが当たり前ですが、海外となるとその考え方も異なります。
交通費は参列者が負担するという国も少なくないので、お祝儀と同様に、事前の話し合いが必要です。
難航する場合は、「交通費は負担してもらう代わりに、お祝儀は受け取らない」など、場合によっては柔軟な方法で、双方が納得できる妥協点を見つけましょう。
「海外に住んでいるから、日本での結婚式は無理かも」「なかなか帰国できないし、神前式は無理そうだから食事会だけでいいか」と諦めないでください。
今は、オンラインでなんでもできる時代です。
神社も、当たり前のようにあなたのパートナーを受け入れてくれます。
少しでも「日本で神前式を挙げたい」という気持ちがあるなら、オンライン相談会に申し込んで、理想の結婚式に向けて挑戦してみてください。
陰ながら応援しています!