「神社結婚式」は、今再注目を浴びている、伝統的な日本の結婚式です。
全国津々浦々の神社で、結婚式が挙げられるのです。
いざ、神社を選ぶとなると、
と、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?
しかし、これからご紹介する視点を持っておけば、神社選びで迷う必要はありません!
今回は、「結婚式を挙げる神社」の選び方について、詳しくご紹介します。
神前式では【3種類の神社】から選ぶ
基本的に、以下3つの神社から選びます。
- 産土神社(うぶすなじんじゃ)
- 氏神神社(うじがみじんじゃ)
- 崇敬神社(すうけいじんじゃ)
ご安心を!これらの神社を1つずつ説明していきますね!
産土神社(うぶすなじんじゃ)
産土神社は、「あなたが生まれた地域」を守っている神社のこと。
(※どの神社か?各都道府県の「神社庁」のページから確認できます)
産土神社で祀られている神様は、そこで生まれた人の一生涯を守ってくれるとも、言われています。
氏神神社(うじがみじんじゃ)
氏神神社とは、「現在あなたが住んでいる地域」を守っている神社のこと。
(※同じく「神社庁」のページから確認できます)
たいてい、最寄りの神社があなたの「氏神神社」。
そして、その神社で祀られている神様が、その土地で生活する人々を守っている「氏神様」です。
もちろん、住む場所が変われば、氏神様も変わります。
崇敬神社(すうけいじんじゃ)
崇敬神社とは、他の神社のような地縁は無いが、個人的に好きでよくお参りに行く神社のことです。
ということは、住んでいる場所にかかわらず、どんな神社で結婚式を挙げてもOKということになります。
しかし、いざ「氏神神社」や「崇敬神社」で式を挙げたい!と思っても、その神社は「住職も常住していないすごく小さな神社だった…」なんてことも。
全国に8万社以上もある神社ですが、それらすべての神社で、結婚式を挙げられるわけではありません。
では、数ある神社の中から、どのような視点で「神前式を行う神社」を選べばいいのでしょうか?
神前式・神社の選び方ポイント
ポイントは2つあり、そんなに難しくありません。
以下1と2の両方満たす神社を選ぶのが良いでしょう!
- 雰囲気がよく、自分のフィーリングに合う神社
- 人生の節目にお参りに行きたくなる神社
1は当然として、2は、結婚後「結婚記念日」や「初詣」、子供が出来れば「初宮詣」や「七五三」など、夫婦生活のあらゆるイベントでお参りするでしょう。
なので、ライフイベントで「特別な思い入れができる神社」を選ぶことが大切です。
それでは、具体的な選び方のポイントを、みていきましょう!
神社に祀られている神様
あなたの「氏神神社」や「崇敬神社」が結婚式を挙げられない場合、まず、同じ神様を祀っている神社を探してみましょう。
同じ神様を祀っている神社なら、神社が違えど、お世話になっている、大好きな神様に直接感謝とご報告ができます。
意外に思われるかもしれませんが、都道府県内はもちろん、市町村内という狭い地域の中でも、同じ神様を祀っている神社はたくさんあるんですよ。
また、神社の雰囲気や、「なんとなくいい感じ」という自分の感覚に頼って選ぶのも、大切です。
神社の格式や伝統・雰囲気
同じ神様を祀っている神社でも、宮司や巫女、その神社にかかわる人達の信仰や考え方の違いで、神社の雰囲気は大きく変わります。
実際に神社へ見学に行き、自分の目と肌でその神社がどういう神社なのか、見定めるのがポイントです。
実際のところ、「挙式に満足した新郎新婦に、なぜその神社を選んだのか?」という質問をすると、「雰囲気が良かったから」という答えが多いのです。
また、格式が高い神社が、必ずしも良いわけではありません。
なぜなら、新郎新婦がイメージしている挙式が「カジュアルで、家族団欒とした式」なら、格式が高すぎる神社は逆効果ですよね。
こんな風に、「どんな結婚式にしたいのか」を決めておけば、確かな視点をもって神社選ぶことができます。
具体的に何を決めておけば、スムーズに神社選びが進むのでしょうか?
続いては、そういった「神社選びの前に決めておきたいこと」を、ご紹介します。
【手順】神社選びの前に絶対に決めるべきことはコレ!
神社選びの前に、新郎新婦の二人で決めておきたいことは、この5つです。
1番から順番に決めていくことで、スムーズに神社を選定に移ることができます!
- 場所/エリア
- 季節
- 参列者人数
- 食事会や披露宴の有無
- 予算
これらを明確にすれば、「理想でありながらも現実的な結婚式のイメージ」が持て、神社選びが一段と楽になります。
場所やエリアを限定
まず初めに、エリアを限定しましょう。
- 出身地
- 現在住んでいる地域
- 二人の思い出の場所
- 多くのゲストが住んでいるエリア
などが、候補にあげられます。
二人だけで神前式を挙げる場合には、特に気にしなくていいのですが、通常は家族や親族の住まいも考慮し、エリアを選択します。
親戚や友人がたくさん住んでいる地域や、新郎新婦の出身地の中間地点など、参列者にとってもアクセスしやすいエリアで限定しておくと、親切ですね。
季節や月を決める
「桜が満開の時期に挙げたい」や「紅葉がきれいな時期が良い」など、理想の結婚式をイメージして季節を決めましょう。
そうすることで、境内の雰囲気などから、神社をしぼることができます。
そうです。なぜなら、以下のような理由で、予約できない日があるからです。
- 先約があり予約できない場合
- 神事の都合で結婚式が挙げられない日程がある
参列者人数の把握
神社神前式には、およそ20~40名ほど参列可能。
しかし、その数は神社によってまちまちです。
友人ゲストを招待したい場合は、規模の大きな神社を探す必要があります。
神前式後の食事会や披露宴の有無
挙式後の披露宴の有無はもちろんですが、どのくらい盛大に行いたいのかも、具体的に決めておきましょう。
神社で結婚式を挙げる場合、敷地内に食事・披露宴会場がない場合も多く、これは神社結婚式のウィークポイント。
でも、イメージさえ固まっていれば、譲れない点や妥協点が見え、判断の難しい場合でも、比較的決めやすいでしょう。
費用・予算を算出
神社結婚式の費用は、「家族だけの小さな式」なのか、「有名神社で盛大な神前式と披露宴」をするのかで、全然違います。
はじめに、だいたいの予算を出しておけば、「どんな神社」で「どのくらい盛大な式と披露宴」ができるのかがわかります。
そうすることで、「ぼんやりとした理想の結婚式」だったものが「現実的な理想の結婚式」へとイメージ転換でき、神社選びも簡単に!
神社結婚式の費用のイメージが難しい場合は、以下の記事で詳しくご紹介しているので、是非チェックしてみてください。
神前式の費用相場と料金の内訳|費用を抑える賢いポイントを解説
つまり、神社選びは「どんな結婚式を挙げたいか」を考えながら進めるのが、一番大事なポイントなんです。
「理想の結婚式」にぴったりの神社を選ぶためには、直接神社を訪れ、見学して決めるのが一番!
最後に、神社見学で必ず確認しておきたい、6つの質問をご紹介しておきます。
【確認必須】神社で尋ねるべき6つの質問
それは、この6つです。
- 収容人数
- 予約の空き状況
- 結婚式当日の会場の雰囲気
- やりたい儀式や演出はできるか
- 費用とその内訳
- 神社と披露宴会場までのアクセス
収容人数
社会情勢の影響や神社の都合で、神社のホームページで記載されている人数と、現在収容可能な人数が違っている場合があります。
もし見学に行けないとしても、メールや電話で直接確認するようにしましょう。
予約の空き状況
予約の空き状況は、複数の日にちを確認しておくのがおすすめ。
また、仮予約・本予約の方法や対応も神社によって違うので、その点も忘れずに確認しておきましょう。
例えば、一年以上前からは仮予約さえできない神社もありますし、本予約は初穂料と合わせて申し込む必要があるかどうかなど、神社によって違います。
その点、詳細を知っておけばスムーズですよ。
結婚式当日の会場の雰囲気
見学に訪れた日に、挙式当日の雰囲気をイメージするのは、難しいもの。
そんな時は、過去の挙式写真を見せてもらって、自分のイメージと相違がないかチェックしておきましょう。
やりたい儀式や演出はできるか
- 参進
- 巫女舞
- 雅楽
などは、神社の都合でできない場合もあります。
絶対に欠かしたくない「儀式」や「演出」がある場合は、式次第をもらって確認したり、雨天時の対応なども確認しておくと、安心です。
なにかと不安が多いのであれば、神社挙式専門のプランナー(和婚スタイルなど)にお任せするのも1つの手としてアリです。
【取材6人】和婚スタイルの口コミ-衣装や費用など実際の体験談まとめ費用とその内訳
神社結婚式の費用は、ざっくり分けて4つあります。
- 挙式料(初穂料)
- 衣装代(ヘアメイクセット)
- 写真撮影代
- 食事、披露宴代
また、「お得なプランはあるのか?」「持ち込み料は発生するのか?」という点も確認しておくと、間違いないです。
神社と披露宴会場までのアクセス
「神社選びの準備」の項目でも触れましたが、神社には披露宴会場が併設されていないことも、しばしば。
挙式後に長距離を移動しないといけないとなると、ゲストや新郎新婦にとっての負担になるので、神社と披露宴会場はセットで調べるようにしましょう。
ホテルや旅館など、披露宴会場を先に決めてしまってから、提携の神社を選ぶのも一つの手です。
神前式の神社選びは、
- 新郎新婦のゆかりの神社や、思い入れのある神社をピックアップ
- 「どんな結婚式を挙げたいか」というイメージを固めて進める
という点を重視して探していくと、スムーズに決められます。
イメージにぴったりの神社を見つけて、理想の神前式が挙げられるといいですね!