そんな「二人だけの結婚式」という挙式スタイルを選ぶ新郎新婦が増えています。
とはいえ、増えているといっても、まだまだメジャーでないのも事実です。
そこで今回は、二人だけで結婚式とは何か?メリットやデメリット、周囲からの印象や費用、予約方法まで、詳しくお届けします!
二人だけの神社結婚式とは?
「二人だけの結婚式」とは家族や親族、友人などのゲストを一切招待せず、文字通り2人だけで行う結婚式のことです。
「おふたり婚」と呼ばれたりもします。
ゲストを呼ばないので挙式だけを行うケースが多く、費用や準備にかかる時間をコンパクトに抑えられるのが特徴です。
と思う人もいるかもしれませんが、
- 国内リゾート婚
- 海外でのウェディング
など、昔から二人だけの結婚式を選択する新郎新婦は、少なからずいました。
実際、「神前式」や「仏前式」は家族や身近な親族のみでこじんまりと行うことが多く、新郎新婦の二人だけで挙式することも、なんら珍しいことではありません。
また、コロナの影響で結婚式の自粛が広まる中、密を避けて結婚式を挙げることが出来ると、近年注目を浴びているんです。
コロナ対策以外にも、「二人だけで挙げる神前式」には二人だからこそ得られる長所があります。
続いては、神前式を二人で挙げるメリットをご紹介します。
二人だけの神社結婚式のメリット
神前式を二人だけで挙げるメリットは、この5つです。
- 神前式の場所や日取りを二人の都合だけで決められる
- 結婚式の準備に時間と手間がかからない
- 費用を抑えて結婚式を行える
- 人目を気にせず神前式を楽しめる
- 密になりにくい
箇条書きではピンとこない部分もあると思うので、それぞれ具体的にご紹介しますね。
神前式の場所や日取りを二人の都合だけで決められる
ゲストを招かない「二人だけの神前式」では、ゲストの予定を心配する必要がないので、場所や日取りを自由に決められます。
もちろん、神社の都合で予約ができない日付もありますが、二人の予定だけ合わせられればいいので、日程調整がとてもラク。
もし新郎新婦二人の都合が合えば、平日でも式を挙げられるので、有名神社のベストシーズンでの挙式も夢ではありません。
結婚式の準備に時間と手間がかからない
2人だけの結婚式は、披露宴を行わないケースが多いので、招待状や席次表などに頭を悩ます必要が一切ありません。
通常、結婚式の準備は、6ヶ月以上かかるのが一般的です。
1年前から会場を探し始め、6ヶ月前には会場を決め、招待状、席次表、それから引き出物など、決めなくてはいけないことがたくさんあります。
只でさえ仕事が忙しいのに、その合間に結婚式の準備もしなければならないとなると、心待ちにしていたはずの結婚式が億劫なものにもなりかねません。
二人だけの結婚式にすれば、準備期間は、通常より大幅に短縮され3ヶ月ほどで済んでしまうんです。
1年と3ヶ月では、負担が全然違いますよね!
なお、通常の準備期間は以下記事を参考になさってください。
【迷わずOK】神前式の準備期間とスケジュール|いつから?→最短3ヶ月で準備完了費用を抑えて結婚式を行える
二人だけで神前式をすれば、ゲストを呼ぶ場合より費用を抑えらます。
と思われるかもしれません。
しかし、両親の衣装代や着付け代の負担、送迎バスや、当日雨になってしまった場合のタクシー代など、ゲストを呼ぶとなると細かな部分に費用がかかります。
神前式の費用詳細については以下記事を参考になさってください。
神前式の費用相場と料金の内訳|費用を抑える賢いポイントを解説
また、平日に休みを取れる新郎新婦なら、割安な平日料金の挙式も可能。
その為、二人だけで挙式すれば、費用を抑えるのも簡単で、予算や見積もりをオーバーしにくく、プランを立てやすいんです。
人目を気にせず神前式を楽しめる
家族や友人に祝福される中での神前式は良いものですが、中には「たくさんの人に注目されるのは居心地が良くない…」と感じる新郎新婦もいるでしょう。
緊張せず、式に集中したいなら、「二人だけの神前式」がもってこいです。
二人だけの神前式には、新郎新婦と
- 宮司…1名
- 巫女…通常2名
- 雅楽奏者…多くて3名ほど
- その他…数名(専属プランナー、介添え、カメラマンなど)
この数名のみ。
リラックスして式を楽しむことが出来ます。
密になりにくい
最初にもお話した通り、二人だけの神前式はコロナ対策に適しています。
神前式の参列者は家族や親族のみの場合が多く、参列者の多くは新郎新婦より年上や、年配の方です。
孫の晴れ舞台とあれば、コロナ感染の危険も顧みず、祖父母も参列してくれることでしょう。
しかし感染の心配がある中、気が気ではありませんよね。
そこで極論にはなりますが、いっそのこと誰も呼ばないという決断をしてしまえば、密になりにくく、年配の家族や親族の心配をしなくて済みます。
さて、ここまで「二人で挙げる神前式」のメリットをご紹介しましたが、デメリットはどんなものがあるのでしょうか?
さっそく見ていきましょう!
二人だけの神社結婚式のデメリット
二人で神前式をするなら、この3つのデメリットが考えられます。
- 盛り上がりに欠けると感じる場合も
- 両家両親の理解を得にくい
- 参進の儀が省略される
盛り上がりに欠けたり、両親の理解を得にくいと聞くと、「せっかくの結婚式なのに残念だ…」と感じてしまうと思います。
しかし、これらのデメリットは、考え方や対応1つで避けられることでもあります。
二人だけで神前式を挙げる上での注意点として、しっかり確認しておきましょう。
盛り上がりに欠けると感じる場合も
二人だけの式なので、終始たんたんと厳かな式が執り行われます。
挙式後の集合写真や披露宴は無く、全体的にとても静かで落ちつた結婚式だったという感想を持つ人も多いでしょう。
その為、「盛り上がりに欠けるな…、ちょっとさみしいな。」と感じてしまう新郎新婦もいるそうです。
しかし見方を変えれば、盛り上がりに欠ける反面、古き良き日本の奥ゆかしさや趣を、肌で感じられる貴重な機会です。
きっと忘れられない結婚式になるはず!
両家両親の理解を得にくいかも
考えがあっての「ゲストを呼ばない」という選択であっても、「子供の晴れ姿を見れないなんて!」と思う両親も少なくありません。
二人だけの結婚式を考えている場合は、検討段階から、両家両親に相談し、よく話し合っておきましょう。
もし、納得が得られないようなら、挙式の後にお披露目会やお食事会を設けるというのも、一つの手です。
参進の儀が省略される
通称「花嫁行列」と呼ばれる参進の儀は、宮司と巫女に続いて新郎新婦と参列者が列を作り、本殿までゆっくり歩いていくという、風情ある儀式です。
そんな参進の儀ですが、二人だけで神前式を挙げる場合は物理的に行えません。
省略されるか、宮司、巫女、新郎新婦だけでこじんまりと、本殿に向かいます。
二人だけで神前式を挙げる場合と、ゲストを招いての神前式では、いろいろな違いがあることが分かります。
後半は、式次第や費用、予約方法など、細かな違いを確認していきましょう!
神前式の流れは2人だけでも変わらない
メリットやデメリットをご紹介した中でも、様々な違いがあることが分かりました。
ここでは今一度、具体的な神前式の流れをご紹介します。
二人だけの神前式の流れ
二人だけの神前式のおおまかな流れは、以下の通りです。
- 入場
- 修祓の儀(しゅばつのぎ)
- 祝詞奏上の儀(のりとそうじょうのぎ)
- 三献の儀(さんこんのぎ…三々九度)
- 誓詞奏上の儀(せいしそうじょうのぎ)
- 指輪の交換
- 玉串奉奠(たまぐしほうてん)
- 親族盃の儀
- 斎主一拝と挨拶
- 退場
デメリットで触れたように、入場の前に行う「参進の儀」ができないだけで、その他の儀式に変更はありません。
参列者がいれば、「親族盃の儀」で全員でお神酒を飲むことで、親族の絆を結びますが、二人だけの神前式の場合は、新郎新婦だけがお神酒を飲みます。
より詳しい神前式の内容は、以下記事を参考になさってください。
【これで安心】神前式当日の流れを徹底解説!親族・友人も困らない!
とは言え、それでも
と考えている新郎新婦もいるかもしれません。
フォトウェディングなら、もっと気軽に二人の結婚を形に残せます。
簡単にご紹介しておきますね。
フォトウェディングの選択肢も有り
フォトウェディングとは、挙式をせずにウェディングフォト撮影だけで結婚式とするスタイルのこと。
「結婚式は挙げなくていいけど、写真だけは残したい」という新郎新婦におすすめです。
イメージは、前撮りや後撮りのようなもので、スタジオのセットを使ったり、神社や素敵なロケーションで撮影します。
気軽にウェディング写真が残せるので人気です。
そういった二人だけで済ませてしまう結婚式だと、気になるのが周囲の目。
家族や親族からの理解を得ることが大切と紹介しましたが、友人や会社でお世話になっている上司や同僚への配慮も必要になってきます。
二人だけの神前式に対する周囲からの印象は?
二人だけで結婚式を挙げること自体に、悪い印象は持たれませんが、周囲への対応を間違うと、悪い印象を持たれかねません。
もし、結婚式のことを連絡し忘れていて、SNSや年賀状で初めて知ったとしたら、友人や上司はどう思うでしょうか?
「自分は結婚式に呼ばれなかったのか…」と、悲しい気持ちになりますよね。
2人だけで結婚式を挙げる場合は、家族や親族だけでなく、友人や会社の上司にも事前に相談・連絡しておくことが大切です。
- 二人だけの結婚式を挙げたいこと
- なぜそうしたいのか?
を事前に話しておき、結婚式後には無事終えたことを報告するようにしましょう。
二人だけの神前式でかかる費用
費用平均は、30万円前後です。
こだわればこだわるだけ費用は上がりますが、お得なプランを使ったり、オフシーズンに式を挙げれば、20万円以内に抑えることもできます。
費用と言えば、二人だけの神前式の予約はどうすれば・・・?
予約方法も気になりますよね。
では最後に、どうやって予約すればいいのかと、おすすめの予約方法をご紹介します!
二人だけの神前式の予約方法
神社に直接予約する場合、ゲストを招いて神前式を挙げる場合と同じです。
- 神前式を挙げたい神社に、申込書と初穂料を納める
注意したいのは、
ということ。
この点が、「二人だけの神前式」と「ゲストを招いての神前式」を予約する上での大きな違いです。
二人だけの結婚式を選択する新郎新婦は、仕事が忙しかったり、結婚式に気恥ずかしさを感じていたりすると思います。
もちろん、結婚式に前向きな新郎新婦にとっても、結婚式の準備を全部二人で行うのは大変なことです。
そういう負担を軽減したいなら、ブライダルプランナーに相談するのも賢い選択です!
たとえば、代表的な和婚専門プランナー和婚スタイルなどでは、経験豊富なプランナーが「二人だけの結婚式」をサポートしてくれます。
【取材6人】和婚スタイルの口コミ-衣装や費用など実際の体験談まとめ興味がある方は、是非チェックしてみてください。
最近では、新郎新婦それぞれの理想的な結婚式を形にできる、いろいろな挙式スタイルがあります。
「二人だけの結婚式」だけを見ても、
- 神前式
- 仏前式
- 人前式
- チャペル式
と、いろいろな挙式スタイルで挙げられますが、私は断然、神前式をおすすめします!
理由は、これからの二人の様々なライフイベントで、その神社を訪れることができるから。
ちなみにそれぞれの違いは以下記事で解説しています。
和婚の種類は3つ。神前式/仏前式/人前式の違いとメリット・デメリット
お参りの度に二人の幸せに感謝でき、いつまでも見守っていてもらえると思うと、とても心強く感じませんか?
二人だけで結婚式を挙げることは、珍しいことでもなければ、悪い印象を持たれるものでもありません。
家族や周囲への思いやりや感謝を忘れなければ、みんなから祝福される理想の結婚式が挙げられます!
この記事が少しでも、二人の決断の後押しになれば、幸いです。