神社での結婚式は、ホテル挙式などに比べ、まだ一般的ではないので、圧倒的に情報が少ないのです。
そこで今回は、神前式の準備にかかる期間や具体的なスケジュール、新郎新婦らしい式にするアイデアまで、徹底的に解説します。
【いつ何をする?】神前式の準備期間とスケジュール
通常、結婚式の準備は、6ヶ月前から始めるのが一般的です。
しかし、神社結婚式の準備は、どんな式を挙げたいかによって、望ましい準備期間が異なります。
例えば、
- ゲストをたくさん招いて、オンシーズンに人気の神社で挙げる盛大な結婚式は…
→ 準備期間1年以上が望ましい
- 親族のみのこじんまりとした結婚式は…
→ 3ヶ月前から準備を始めても間に合う
というような具合です。
神社や披露宴会場の予約は、先着順です。
オンシーズンや人気神社という倍率の高いところを狙うのであれば、予約が解禁された直後に申し込みをしなければいけません。
理想の結婚式が「オンシーズンに人気の神社で行う盛大な結婚式」ならば、1年以上前から準備を始める必要があります。
一方、家族のみで行う場合は、平日でも日程が合わせやすく、小さな神社や会場でも納まるので、3ヶ月前から準備を始めたとしても、十分予約が可能です。
また、招待するゲストの数でも、準備期間が左右されます。
家族のみの場合は、招待状を送り、返事を待ち、人数を集計、決定するという作業を省くことができるので、その分準備期間をカットできるからです。
大まかな段取りとしては、こんな感じです。
- 1年前…理想の結婚式のイメージを固め、式場を探しスタート
- 6ヶ月前…式場と日程を決定、予約
- 3ヶ月前…衣装の決定と前撮りを行い、招待状を送る
- 1ヶ月前…披露宴内容の最終決定と確認
6ヶ月前までは、ゆっくりと式場選びに費やせ、後半になるにつれて、忙しくなってくるのがわかります。
それでは、「結婚式当日までの流れ」を確認していきましょう!
神前式「1年前~9ヶ月前」にやるべき準備→イメージ固め
この期間にするべきことは、この2つ。
- 神前式のイメージを二人で固める
- 情報収集・候補の式場をリストアップ
実際、この作業が一番大事と言っても過言ではありません。
「どのような結婚式を挙げたい」のか、しっかりとイメージできていなければ、数ある神社の中からたった一つの神社を選ぶのは、至難の業です。
では、どのようにイメージを固めていけばいいのでしょう?
神前式のイメージを二人で固める
まずは、この6つについて、二人で話し合いましょう。
- エリアはどこがいいのか
- どんな時期や季節がいいのか
- ゲストは何人くらい招待したいのか
- 披露宴はするのか、食事会という形式の方がいいのか
- 絶対に外せない条件は何か
- 予算はどのくらいか
これについて話すことで、「盛大な式を挙げたいのか」「アットホームな式にしたいのか」大まかな結婚式のイメージが、だんだんと出来上がってきます。
だいたいのイメージが出来上がれば、候補の式場をリストアップしていきます。
情報収集・候補の式場をリストアップ
情報収集は、インターネットや雑誌、タウン誌がおすすめ。
たとえば、和婚スタイルなどではエリアをしぼり、条件を選択して検索できるので、目ぼしい神社をリストアップでき便利ですよ!
リストアップができたら、今度は実際に足を運んで、式場を見学します。
目安として、3~4件ほどの候補をあげておくといいでしょう。
3~4件の式場見学を通して、大体の費用相場を知ることができますよ。
神前式の費用相場と料金の内訳|費用を抑える賢いポイントを解説神前式「9~6ヶ月前」→式場と日程を決定する
この時期は、神社や披露宴会場を実際に見学&予約まで進めます。
式場は、半年前予約が定石ですが、もし「オンシーズンに人気神社で挙式がしたい」のであれば、1年前には予約をするようにしましょう!
神社や披露宴会場の見学
まず、資料を請求したり、ブライダルフェアに参加したりします。
神社の見学は、突然出向いても迷惑になる場合があるので、事前に神社のホームページなどで窓口を調べておきましょう。
その神社が直接窓口として機能している場合もありますが、提携しているホテルや衣装屋さんが、窓口となっている場合もあります。
そして、式場見学の時に、この6つは必ず尋ねてメモしておきましょう。
- 参列可能人数、友人も招待可能かどうか
- 予約希望日の空き状況
- 神前式のスケジュール(やりたい儀式や演出はできるか)
- 結婚式当日の会場の雰囲気
- 費用とその内訳
- 神社と披露宴会場までのアクセス
会場選びについての具体的なアドバイスは、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
【もう迷わない】神前式の神社はどう選ぶ?神社選びのマニュアル続いて、「神社」「披露宴会場」を決定し、予約します。
式場と日程を決定
この時、「日程」はもちろんですが「挙式の時間帯」も決めておく必要があります。
神社から披露宴会場まで距離がある場合は、その時間も考慮して予約しなければいけません。
また、予約する際には、「初穂料」や「挙式料金の一部」を添えて申し込む場合がほとんどです。
予約しに行く前には、「初穂料用意してなかった!」など二度手間を避けるために、予約方法をしっかりと確認しておきましょう。
予約が完了すれば、プランナーと一緒にどんどん準備を進めていきます。
分からないことがあれば、プランナーに確認すれば大丈夫です。
神前式「6~3ヶ月前」→衣装や式のプランなど具体的準備を
この時期にしないといけないのは、この3つ。
- 衣装を選択
- 前撮りを検討
- 招待状選び・作成・投函
準備期間が半年を過ぎると、やるべきことが増え、「衣装選び」や「招待状選び」など、花嫁にとっての楽しみもこの時期に多くなります。
衣装を選択
衣装選びは、花嫁の一番の楽しみでありながら、一番頭を悩ませる問題でもあります。
神前式では「白無垢」や「色打掛」、はたまた「黒引き振袖」、披露宴ではドレスを選ぶ花嫁もいたり、その選択肢は無数。
それに、神前式でもドレスが着れる神社や、和装に洋風のヘアセットを合わせられる神社もあり、自分の個性をあらゆる場面で表現することができます。
衣装選びに、迷ってしまった時のアドバイスとしては、和装の「色」や「柄」に注目して選ぶことです。
和装には長い歴史があり、それぞれの「色」や「柄」には、様々な意味が込められています。
なので、自分のシチュエーションに合わせて、色や柄の意味も鑑みて選んでいくと、一段と決めやすくなりますよ。
もっと衣装について詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。
【解説】和婚の衣装と種類-花嫁の和装と男性の袴を分けて説明します前撮りを検討
ほとんどの新郎新婦が、前撮りをします。
理由は、式当日は忙しくて、ゆっくり撮影する時間がないため。
また「衣装とメイクのリハーサルになる」というメリットもあり、大変おすすめです。
招待状選び・作成・投函
招待状選びは、だいたい4ヶ月前から取り掛かります。
そして招待状は、披露宴で用意する「席次表」や「席札」などと雰囲気を統一して、新郎新婦のオリジナルを出せるポイントです。
色打掛と同じカラーにしたり、衣装と招待状の柄をそろえたり…。
今や、お洒落でモダンな和風デザインの招待状がたくさんあり、新婦のセンスの見せ所になっています。
こだわり始めると、意外と時間がかるので、早めに取り掛かりましょう。
また、参列者が予定を立てやすいよう、3~2ヶ月前には投函し、1ヶ月後には返事が貰えるよう、返信期限を設けます。
招待状の返信を待っている間にも、新郎新婦にはやるべきことがたくさんあります。
神前式「3ヶ月前~直前」→準備・リハーサル等、とにかく忙しい
3ヶ月をきる頃には、
- 結婚指輪の購入
- ヘアメイクリハーサル・前撮り
- カメラマンの手配
- 披露宴の演出や料理、引出物の決定
などなど、新郎新婦にとっては、大事なイベントが盛りだくさんの時期です。
そしていよいよ、結婚式が目前に迫る1ヶ月前には、
- ゲストの人数の確定
- 席次表の完成
- 神前式、披露宴の最終確認
と、怒涛のスケジュール。
前日までに費用の支払いを済ませて、結婚式本番!という流れになります。
それでは最後になりましたが、細かな注意点と、ちょっとしたアイデアでオリジナルの結婚式を作るコツのご紹介です。
結婚指輪の購入
結婚指輪は、購入から手元に届くまでに、数週間かかります。
「フルオーダーメイド」の指輪にするのなら、出来上がりまでに、2~3ヶ月かかる場合も。
「既製品」を購入する場合でも、サイズの調整や、イニシャルや記念日を彫る時間がいるので、1ヶ月程余裕をもって購入しておくと安心です。
結婚指輪を購入したら、「リングピロー」も用意しておきましょう。
二人の結婚式のイメージに合わせて、指輪ピローを手作りする花嫁も、いるんですよ。
ヘアメイクリハーサル・前撮り
もし、前撮りをしないとしても、ヘアメイクリハーサルは必ずしておきましょう。
リハーサル時にいろいろとリクエストしておくと、結婚式当日にイメージ通りのヘアメイクをしてもらえます。
この時ばかりは遠慮せず、しっかりと要望を伝えましょう!
前撮りは、小物を使って、ひと工夫するのが流行っています。
- 傘
- 扇子
- 二人で書いた習字
- 紙風船
- ブーケ
などなど。
「傘」や「扇子」は定番ですが、それ以外にもちょっとした小物で、個性的でフォトジェニックな写真が撮れるんです。
カメラマンの手配
神前式の撮影は、その神社が提携しているカメラマンに頼むのが、一番!
神前式では、撮影許可がされていない場面や場所がたくさんあります。
そのため、そういった決まりを熟知しているカメラマンを手配すれば、余計なトラブルを避けられ、安心です。
披露宴・会食内容の決定
披露宴や会食での、細々とした内容を決めていきます。
例えば、引き出物や料理、演出などがありますが、どれも和婚ならではのこだわりを発揮できる場面。
せっかく和婚を選んだのだから、披露宴も和のテイストを取り入れたものにしたいですよね。
席次表や引き出物などは、簡単にイメージできると思いますが、例えば、
- 抹茶のウェディングケーキ、ちらし寿司入刀
- 紙風船、折り鶴シャワー
- 余興でお餅つき
など、普通の披露宴とは一味違う、和婚ならではのアイデアで、ゲストを楽しませることができます。
和婚の披露宴の詳細や演出・アイデアについては以下に詳しく書きました。
和婚の披露宴の流れとおすすめの演出|定番からゲストと楽しめる演出まで費用の支払い
基本的には、結婚式の1週間前~前日までに支払いを済ませます。
披露宴にホテルを使う場合は、前金として一部料金を先に支払い、結婚式後にお祝儀と合わせて後払いできるところもあります。
最後に
もしかしたら、「決めなければいけないことが多すぎて、仕事と両立できるか心配…」と思われたかもしれません。
結婚式当日が近づくにつれ、やるべきことも増えてくるので、大変そうに見えてしまいますよね。
でも、どの選択も二人の結婚式のイメージが固まっていれば、そんなに難しいことではありません。
それに、プランナーの提示する期日を守って、一つ一つ決めていけば大丈夫ですよ!
全体の予定をしっかり把握しながら、余裕をもって進め、準備万全で結婚式当日を迎えましょう!
神前式当日の流れはコチラを参考になさってください。
【これで安心】神前式当日の流れを徹底解説!親族・友人も困らない!