神社結婚式の見どころと言えば、なんと言っても「美しい衣装」
「白無垢」や「色打掛」に憧れて、和婚を決めた花嫁も、多いのではないでしょうか?
しかし、現代人は長時間着物を着ることに慣れていません。
なので、
などなど、たくさんの疑問が浮かんでくると思います。
今回は、花嫁の誰もが悩む「和装をした時のトイレ事情」についてご紹介します!
【疑問解決!】新郎新婦のトイレ事情
和装で結婚式を挙げる際、多くの新郎新婦が、以下3つの疑問を抱いています。
- トイレに行けるタイミングはいつ?
- どのトイレを使えばいいの?
- 和装のままトイレに行けるの?
式直前や当日は、緊張や不安で体調管理が難しいもの。
普段でも、いざトイレに行きたくなると、我慢するのは難しいですよね。
なので、まずは「トイレに行けるタイミング」や「どのトイレを使えばいいのか」を知っておきましょう!
それだけでも気持ちが楽になり、安心できるはずです。
トイレに行けるタイミングはいつ?
結婚式中、トイレに行けるタイミングは、大きく分けて2つあります。
- 衣装を着替える時
- 「挙式」と「披露宴」の間
もっと言えば、これは「必ず行っておくべき」タイミングです。
神前式や披露宴の「開始直前」や「最中」は、なかなかトイレに行けません。
会場に迷惑がかかったり、ゲストを長く待たせてしまうことになるので、この2つのタイミングでは必ずトイレに行きましょう。
▶衣装を着替える時
衣装を着替えるタイミングは、一般的に2回あります。
- 神前式で着る、最初の衣装に着替える時
- 披露宴中のお色直しで着替える時
お色直しの回数を増やせば、トイレに行けるタイミングも増やせます。
衣装を脱ぐタイミングでトイレに行くのは、一番おすすめです。
高額のレンタル衣装を汚す心配がないので、気楽に、そしてスムーズにトイレを済ませます。
▶挙式と披露宴の間の時間
挙式と披露宴の間には、十分な時間が設けられているので、その間にトイレに行くことができます。
衣装チェンジがあれば楽ですが、なければ和装のままトイレに行かなければいけません。
と思いますよね。
でも実は意外と簡単なんです。
和装のままトイレに行けるの?
和装の場合、一番上に羽織っている「打掛」を脱げば、トイレに行くことができます。
全部脱がずともトイレに行けるのは、和装の大きなメリットですね!
新郎の場合はもっと簡単。
新郎の衣装は、裾が大きく開く袴なので、そのままトイレに行けます。
- 真ん中の仕切りを跨いで、どちらか一方に両足を通す
- 両足を入れた方の裾を、腰までたくし上げる
- 続いて着物の裾も、着崩れしないようにめくり上げる
たったこれだけのステップで、新郎は用を足すことができます。
どのトイレを使えばいいの?
新郎新婦の専用トイレは、着付け室に用意されていることが多く、ゲストとは全く別の場所を使うことができます。
ただ、設備の整っていない神社だと、和式トイレだったり、ゲストと同じトイレだったりするので、会場選びの際にあらかじめ確認しておきましょう。
このような感じで、結婚室当日であっても、2時間以上トイレに行けなくなることは、ほぼありません。
ほとんどの人は、ここまでの情報で、安心できたのではないでしょうか?
念のため神前式当日の流れを再確認しておきましょう。
【これで安心】神前式当日の流れを徹底解説!親族・友人も困らない!
それでも
という人も中にはいると思います。
続いては、トイレが近い人に向けたアドバイスを、ご紹介します!
【それでも心配?】トイレが近い新婦へのアドバイス
とにかく、困ったときはすぐに「介添えさん」に頼ること!それが第一です!
ベテランの介添えさんを依頼
結婚式当日、新婦の身の回りのお世話を、一手に引き受けるのが「介添えさん」
介添えさんと言っても、若い方からベテランまで、経験値は様々です。
なので、事前に「ベテランの介添えさん」をつけてもらえるように、お願いしておきましょう。
場数を踏んだベテランの介添えさんなら、難しい状況でも、その豊富な経験から、臨機応援に対応してれること間違いなしです。
また、「介添えさんに、トイレが近いことを伝えておいただけで、途中退席することなく披露宴を乗り切れた!」という、先輩花嫁もたくさんいます。
「いつでもトイレに行ける」という安心感が持てると、トイレの回数を減らせたり、トイレを気にしなくて済むので、結婚式に集中できるんですね!
当日は飲み物に注意
飲むのを控えたい飲み物はこの2つ。
- コーヒー
- アルコール飲料
どちらも利尿作用があり、トイレが近くなる原因になります。
なので、毎朝コーヒーを飲む習慣がある人も、結婚式当日は控えましょう。
ご安心を!
- 神前式中の「三々九度」では、盃に口をつけるだけに留める
- 披露宴中の乾杯では、アルコールフリーのものを用意してもう
など、ちょっとした工夫をすると良いですよ。
ただ、結婚式は予想以上に体力を使いますし、体調を崩さないためにも水分補給は必須。
水分を摂らないようにするのではなく、なるべく水で水分補給をすることこそが、当日の体調管理のポイントと言えるでしょう。
体を冷やさない
冬場の式では、体が冷えるとトイレが近くなってしまいます。
- カイロを貼る
- ローライズのスパッツを履く
などして、寒さ対策をしておきましょう。
続いては、新郎新婦のみならず、神社結婚式で着物を着る全ての人に、耳よりな情報です!
【参列者も必見!】着物でのトイレの行き方と注意点
そもそも、着物が日常着であった時代があるのだから、和装のままトイレに行けて当たり前ですよね。
でも・・・、
と、心配に思う人も多いのではないでしょうか?
まずは、着物でのトイレの行き方を、予習しておきましょう。
ちなみに参列者の服装はこんな感じです。
【神前式】参加者の衣装ガイド|親族・友人・子供徹底解説着物でのトイレの行き方
着物でトイレに行く場合は、以下の5つのステップを丁寧に行いましょう。
- 袖をまとめる
- 裾を左右に分ける
- 裾から腰までめくり上げる
- めくった着物を腕で挟む
- 持ち上げた裾を少し背負うようにして、便器に腰掛ける
袖は、「帯に挟む」か「体の前で軽く個結び」にして、まとめます。
また、裾は3枚の着物が重なっているので、上から順番に左右に分けるのがポイント。
トイレの個室の中で行わないといけないので、なるべく広いトイレを選んで、裾の処理をする時は、トイレのフタを閉めた状態で行うと安心です。
用を足した後、袖はすぐに解かず、着物を整える時まで「まとめたまま」にしておくと、動きやすいですよ。
あると便利な小物
- ローライズショーツ
ウエストまで丈のあるショーツは、帯と重なり、トイレの際に脱ぎにくくなってしまいます。
そのため、着物を着る日は、浅めのショーツを履きましょう。
- クリップ
クリップを鞄に忍ばせておけば、袖をまとめる時に便利。
袖を帯に挟むときに、クリップで留めておけば、より安心です。
- 大きめのハンカチ
大判のハンカチを「首で挟む」か「襟元に巻いておく」ことで、着物がファンデーションで汚れることを防げます。
着崩れ知らずのチェックポイント
「裾」→「おはしょり」→「帯」→「袖」の順に確認します。
出先で着物を着なおしたり、帯を巻きなおしたりすることはできませんが、応急処置は誰にでも簡単にできるんです。
▶裾
裾は、きちんと順番通り重なり、後ろがめくれていないかチェックします。
裾はトイレに行かなくても、階段を下りたり、椅子に座ったりと、着崩れしやすい場所です。
裾がガタガタになっている時は、帯の下に余分な生地を挟み込んで、裾丈を調節すれば大丈夫。
▶おはしょり
おはしょりがめくれていないか、しわが寄っていないか確認します。
しわが寄ってしまっていれば、おはしょりと帯の間に指を入れて、中心から両脇へ向かって、すっと指を移動させれば、簡単に整えることができます。
おはしょりは、人差し指一本分の幅であることが目安です。
短くなっていれば、軽く下に引っ張って調節しましょう。
▶帯
帯は、つぶれていたり、歪んでいたりしないか確認します。
帯の形が崩れているだけの場合は、鏡を見ながら整えればOK。
もし、帯が下がってきてしまった場合は、後ろ手で帯のたれの部分を持ち上げて、厚めのハンカチを挟み込みます。
そうすると、またしっかりと固定できますよ。
▶袖
袖は内側の中襦袢まで、捻じれなど無く、きちんと整っているか確認します。
失敗しないコツ
結論から言うと、この2つです。
- 時間に余裕をもってトイレに行くこと
- 広めのトイレを選ぶこと
和装でトイレに行くには、「通常より3倍の時間」がかかります。
慣れていない上に焦ったりすると、裾の処理に時間がかかり、失敗してしまう可能性も・・・!
また、「トイレの行き方」の項目でも触れましたが、便座に座る前の身支度に、ある程度のスペースが必要です。
「どこのトイレにどんな個室があるのか」を、あらかじめチェックしておくと、慌てずに済みますよ。
それから、姿見などの大きな鏡があると、着崩れをチェックする時に便利です。
どうですか?婚礼和装への不安は軽くなりましたか?
「言うは易く行うは難し」とは言いますが、実際は「式中は目の前のことに夢中で、トイレのことを考える余裕もなかった!」という花嫁がほとんどです。
当日は心配事なく、思いっきり結婚式を楽しめるように、しっかりと準備をしておきましょう!