挙式は神前式に決めたけど、和婚の披露宴のイメージが浮かんでこない…
そう悩む新郎新婦も、多いのではないでしょうか。
今回は、和婚披露宴のパターンや、流れ、ゲストに喜ばれる演出まで、詳しくまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
【神前式 + 披露宴】和婚の4パターン
神前式後の披露宴会場や移動については、このような4パターンが考えられます。
- 神社 → 神社会館
- 神社 → ホテル・式場
- 神社 → 料亭・レストラン
- ホテルの神殿 → 披露宴会場
披露宴の計画を立てるとなると、最初に「どんな場所で披露宴をすればいいんだろう?」と、疑問を抱くと思います。
それぞれの会場の特徴やメリット、デメリットについてみていきましょう。
神社 → 神社会館
神社で神前式を挙げ、神社に併設されている会館で披露宴を催す場合です。
神社の敷地内に披露宴会場があるので、ゲストにとっても、新郎新婦にとっても、移動がスムーズなのが最大のメリット。
デメリットとしては、少々地味な披露宴になってしまう場合があることです。
シンプルできちんとした装いの会場を、「厳か」と取るか「地味」と取るかは、人それぞれ。
なので、人によっては華やかさが足りないと感じてしまうかもしれません。
神社 → ホテル・式場
神社で神前式を挙げ、ホテルや結婚式場に移動して、披露宴を行うことも可能です。
この場合は、ホテルや結婚式場を利用するので、豪華でこだわった披露宴ができます。
デメリットは、神社から車やバスで移動する必要があること。
しかし、ほとんどの場合、ホテルや式場の送迎バスを利用できるので、ゲストへの負担にはなりにくいでしょう。
神社 → 料亭・レストラン
神社で神前式を挙げ、料亭やレストランに移動して披露宴を行います。
特に、食事にこだわりたい場合におすすめです。
また、披露宴を会費制にし、結婚式費用を抑えたい場合にも、このパターンが使えます。
こちらのデメリットも、神社からレストランまでの移動です。
自分たちで、送迎バスの手配をする必要が出てきます。
ホテルの神殿 → 披露宴会場
ホテルに併設された神殿で神前式を挙げ、そのホテルで披露宴をします。
遠方からゲストをたくさん招き、宿泊を伴う場合におすすめ。
年配の出席者が多い場合にも、エレベーターや車椅子が使えるのがメリットです。
ただ、ホテルによっては神前式の際に、花嫁行列(参進の儀)や巫女舞が出来ない場合があります。
ちなみに、1言で「和婚」と言っても、実は3種類あります。それぞれの違いについては以下の記事にまとめています。
和婚の種類は3つ。神前式/仏前式/人前式の違いとメリット・デメリット
このように、和婚披露宴には様々な形があり、新郎新婦やゲストの都合に合わせて、披露宴の場所やスタイルを選ぶことが出来ます。
「和婚の披露宴のパターンは分かったけど、どういう流れで進むの?」
という疑問にお応えすべく、続いては、和婚の披露宴の流れについて、ご紹介します。
【和婚】披露宴の流れ
和婚の披露宴の流れは、一般的な披露宴の流れと変わりません。
詳しい流れを、順番にみていきましょう。
オープニングムービーは1分半~3分。
披露宴に対する、ゲストの期待感を高められます。
メインのドアから新郎新婦が入場します。
ここで番傘や人力車など、和装ならではの演出をするのがおすすめです。
司会者による、開宴の挨拶が入ります。
夫婦が最初にする共同作業として、ケーキ入刀が行われます。
和装結婚式では、ダルマモチーフのケーキだったり、ケーキの代わりにちらし寿司を使ったりと、アイデアを発揮できる場です。
ファーストバイトも、この時に行います。
この時間は、ゲストが高砂に集まり、新郎新婦と写真を撮ったり、話したりできる時間です。
両家の両親が、ゲストに挨拶やお酌をしに回る時間でもあります。
披露宴の中盤に、新郎新婦はお色直しのために退席します。
この時にプロフィールムービーや、挙式の映像を流すのが一般的。
しかし、最近では和太鼓の生演奏など、ここでも和テイストのサプライズを用意して、ゲストを喜ばすことができます。
新郎新婦の再入場に合わせ、ゲストのテーブルを1つずつ回ります。
キャンドルサービスが一般的ですが、ここでも和テイストのものを取り入れるのが、おすすめです。
友人によって、ビンゴ大会やダンスなどの余興が行われます。
新郎新婦によって余興が行われることも多く、餅つきや大盃の儀など、和を意識した楽しい余興をすることもできるんです。
新郎新婦が準備をしている間、会場ではエンディングムービーが流されます。
挙式や披露宴といった、当日の新郎新婦やゲストの様子が、スクリーンに映し出されます。
始めにお話した通り、披露宴の進行スケジュールは、和式、洋式にかかわらず、大体同じでこのような流れで進んでいきます。
なので、様々な演出を加え、新郎新婦らしい披露宴を作っていく必要があります。
次の項目では、披露宴の進行スケジュールに合わせて、和婚におすすめの演出をご紹介して行きます。
和婚披露宴の入退場時の演出
披露宴の入場時にも、和装を活かした演出が可能です。
オープニングムービーによって、期待の高まったゲストをさらに驚かせられる演出をしたいところ。
そんな時は、この2つの演出がおすすめです。
- 番傘
- 人力車
どちらも、照明など駆使して、インパクトのある演出にできます。
番傘
番傘とは和傘のことで、末広がりになっていることから、縁起の良いものとされています。
役者の様に登場したり、オープニングムービーとイメージを合わせたり、相合傘で入場したりなど、アイデア次第でいろいろな使い方ができるのが魅力です。
人力車
人力車を使う場合は、新郎新婦の二人とも人力車に乗って入場するか、新婦が乗った人力車を新郎がひいて入場するかの2通りのパターンがあります。
インパクトがあるので、入場から会場を、大いに盛り上げることが可能です。
和婚披露宴の乾杯の演出
乾杯の時にも、和婚ならではも演出があります。
- 鏡開き
- 升タワー
など、昔ながらの縁起のいい演出を用いることや、洋風の演出を和風に置き換えることで生まれたアイデアです。
鏡開き
「鏡開き」は酒樽のふた(=鏡とも呼ばれる)を割って開けることにより、「これからの運を開く」という意味が込められています。
和装に似合った、とても縁起のいい演出です。
枡タワー
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シャンパンタワーは聞き覚えがあるかと思いますが、それを和風にアレンジした「枡タワー」も人気です。
日本酒がなみなみと注がれていく様子は、圧巻のひと言。
5段積むのに55個の升が使われ、人数分用意すれば、記念品としてゲストに渡すこともできますよ。
和婚披露宴のケーキ入刀の演出
新郎新婦が結婚して最初にする共同作業として、ケーキ入刀が代表的です。
ですが、そこにも和風のテイストを反映することが出来るんです。
達磨のモチーフや、宇治抹茶を使ったケーキを用意するのもいいですが、今回はこの2つをご紹介します。
- ちらし寿司入刀
- おにぎりバイト
ユニークで、ほっこりとした演出になりますよ。
ちらし寿司入刀
ケーキの代わりに、色どり鮮やかなちらし寿司をカットします。
ナイフの代わりに「しゃもじ」を使い、会場が和むこと間違いなし。
また、ちらし寿司には「女の子の幸せを願う」という意味も込められているので、結婚式にぴったりです。
おにぎりバイト
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新郎の顔のサイズ程の「特大おにぎり」を用意するのも、おすすめです。
おにぎりは「お結び」とも言い、縁起のいい食べ物。
新郎新婦二人で、1つの特大おにぎりにかぶりつけば、記憶に残る面白い演出になること間違いなしです!
和婚披露宴の余興の演出
一般的には、余興と言えばビンゴ大会や、ダンスや歌など、新郎新婦の友達が会場を盛り上げてくれる時間です。
しかし最近では、新郎新婦が余興を盛り上げることも珍しくありません。
和婚でおすすめの余興はこの3つ。
- 大盃の儀
- 餅つき
- 扇子プルズ
では、詳しくご紹介していきます。
大盃の儀
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大盃の儀とは、顔よりもはるかに大きな盃に日本酒を注ぎ、新郎が家族や友人と協力して飲み干す儀式です。
一人前になったと思っても、1人ではやり遂げられないことが必ずある。
この儀式には、「これからも家族や友人の支えが必要であること、それを忘れず家族や友人をずっと大切にしていく」という意味があります。
餅つき
餅つきは日本の伝統的な行事。
しかし、現代では家族が集まって餅つきをする風習も減ってきました。
そんな餅つきを和婚の披露宴で行うことで、子供から年配の出席者まで、幅広い年齢層に楽しんでもらえます。
扇子プルズ
出典:ゼクシィ
ブーケトスはおなじみの演出ですが、ブーケプルズはどうでしょうか?
花嫁が人数分のリボンを持ち、女性ゲストにリボンを引いてもらい、ブーケに結ばれたリボンを引いた友人に、ブーケや記念品をプレゼントする演出です。
和装ではブーケを持たないことも多いので、それを扇子で行い、何か思い出に残る記念品をプレゼントします。
和婚披露宴でゲストと楽しめる演出
大盃の儀や餅つきもゲストと一緒楽しめる演出ですが、この他にも、まだまだ楽しい演出があるんです。
- 和ラウンド
- 水合わせの儀
和ラウンドは聞きなれない言葉かもしれませんが、テーブルラウンド(※新郎新婦がゲストのテーブルを1つ1つ回っていく演出)を和風にアレンジした演出です。
どちらも、お色直しを終えた後、再入場の際に組み込めます。
和ラウンド
和ラウンドは、言わば「和風テーブルラウンドの総称」です。
新郎新婦が各テーブルを回り、キャンドルを灯していくキャンドルサービスが一般的ですが、そこを和風にアレンジします。
例えば、小さなこも樽を各テーブルに用意し、新郎新婦が鏡開きをして、お酒を注いで回るなんて粋なことも。
水合わせの儀
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水合わせの儀は、新郎新婦が実家の水を汲んで持ち寄り、その水を盃に注いで飲む儀式です。
お互いの環境に慣れ親しみ、新たな家庭や環境を、一緒に築いていけるようにという意味が込められています。
出典:エスプリ・ド・ナチュール
現在では、和ラウンドの際に、各テーブルでフルーツ酒を作る演出が人気です。
大きなボールを各テーブルに用意し、そこにゲストに好きなフルーツを入れてもらい、新郎新婦がお酒やジュースを注ぎ入れます。
披露宴の進行は定型化されていて、ともすれば、どれも同じような式になりかねません。
友人の結婚式を思い返してみて、記憶に残る披露宴は、そうそうないのではないでしょうか?
しかし、和婚というテーマに沿ってアイデアを出すことで、とてもユニークで新郎新婦らしい披露宴にできます。
是非とも、新郎新婦の二人だけでなく、出席してくれたゲストにとっても、思い出に残る披露宴にしたいですね。
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